雪山研修

営業マン・マラさんの雪山研修(3)

 
最初の難所ジェィドマウンテンを前に一服、リス族の籐の採集小屋で一服する3人

ミャンマーで雪山に行く場合、玄関口になるのはミャンマー最北の空港プタオ、イギリス統治時代はフォートヘルツと呼ばれてた村です。

戦争中は日本軍が爆弾を落としたりもしてます
季節に拠りますが黒い蘭もここの市場で見られます。

プタオに行くには民間のエアーバガンか国営のミャンマー航空のどちらかを使いますが
それぞれに短所があります。
エアーバガン     :月単位で突然フライとキャンセルをする
            例:来週から1ヶ月間はプタオには飛びませんと急に発表

ミャンマーエアウェイズ:ミャンマー人の航空運賃がブラックマーケットを通して購入しな            ければいけないので非常に高い

結局、マラさんたちは国営のミャンマー航空で行きましたが帰りのフライトがキャンセル続きで5日間をプタオで過ごし、毎日、名物のグレープフレーツジュースを飲んで村一番のレストランで食事をしてヤンゴンに帰ってきた時は皆、丸々した顔になってました。

マラさんは、文句があるような事を言ってましたが
「次はチンのビクトリア山(3,050m)だね」と言うと「エー」と言いながらも嬉しそうです。

某スタッフが話すところによるとマラさんは、「来年は友達と一緒にポンカン山にもう一度行きたいけど、太郎さんは休みをくれるかな?」と話してるそうです。

何だ、楽しんでんるじゃん、マラさん!!

マラさんは「頭から血が流れて来て、それが頭にいるヒルの所為だと分かった時は気を失いそうになった」と言ってますが・・・・・(爆)

これで雪山を売れる営業マンが1人、出来たかな?

太郎

営業マン・マラさんの雪山研修(2)


ポンカン山登山中の会計担当のマシュエ女史

マラさんがポンカン山(3,635m)を行くにあたり一つの問題が発生した。
ガイドである。

外国人の客と山に行けば1回で数百ドルのガイド料金が貰えるが
会社のスタッフと山に行く場合は当然、ガイド料金はゼロである。

経験豊かなトレッキングガイドはツアーが入ってるか、又は6月5日の空手の
試合に向けて猛稽古の最中で、山には行けない。

となると経験豊かでなく、かつ空手の試合にも出ないガイドが同行する事になる

マラさんは同行するガイド・ソーモーを非常に危惧しており最後まで嫌がっていたが
結局、他に行けるガイドがいないので諦めて渋々、ソーモでOKしました。

ソーモーは中国系ミャンマー人37歳、ミャンマー山岳協会のメンバーで何度もカカボラジ山やポンカン山に行っておりあのカカボラジ山登頂に登頂した尾崎さんの援助でフランスのシャモニーで登山技術の講習も受けている。

ここまではマらさんも知ってるが、一緒に山に行った人間しか
知らない事がいくつかあった。

1.歩くのが非常に遅い。 
2.何度も行った山でも道に良く迷う
3.客を見てある余裕が無い

これはマラさんも知ってるが
ガイドの試験を3回受けて今だ受からず、ガイドライセンスを持っていない。

いい事もある。
料理が上手
どんな時でもジョークが言える

マラさんがプタオに向けて出発してから10日が過ぎた頃
事務所に電話が掛かってきた
マラさんからであった

「えらく、早いな? もうプタオに戻ってきたのか?」

電話を取ったスタッフの話しではマラさんは太郎さんにガイドの事で文句がある
ポンカン山で死にかけたと喚きちらし、今ノートに今回の研修の問題点を
太郎さんに見せるために書きまくってるそうだ

たまたま事務所にいなかった太郎はスタッフからその話しを聞いてブルーになった
マラさんと言い合いをして勝てそうな気はしないし、このままもう営業は嫌だと言いそうな
気がしたんですね

でも、死にかけたなんてオーバーなとも思い
話しを聞くと


山頂付近の尾根で一休みをしているマラさんたち一行

ガイドのソーモーが丁度、雪の上の歩き方を教えている際に
マラさんと会計のマシュエ女史が足を滑らせ雪の上を数10メートル
滑り落ち、ラワン族のスタッフ、ヨセフが体を張って停めてくれなかったら
死んでたと言うのである

ソーモ-の言うとおりに歩いたら滑り落ちたと言う話しを聞いて
ヤンゴン事務所にいるガイド達と太郎は大笑いである

「死ぬかよ、ポンカンで・・・・」
「マラさん、何ていって滑り落ちたのかな(笑)」
「ナガの時みたいに泣いてたりして(笑)」
皆、完璧にマラさんを笑いのネタにしてます

そして文句を言ってるマラさん達と一緒にプタオまで下りてきたソーモーに
同情した

ガイド料金なしで山に同行し、文句を言われたんじゃ
ソーモーも可哀想だ・・・・

太郎

 

営業マン・マラさんの雪山研修(1)


山頂近くでラワン族社員ヨセフとくつろぐマラさん

太郎の会社は基本的に日本の旅行会社と異なり自分が行ってない場所は
お客様に売りません。

日本ならインドもミャンマーも南米も扱ってます、全ての場所を良く知ってますよと言う
顔をして日本の旅行会社はお客さんに旅を売ってます。
特に辺境旅行を看板にしている会社は。

そんな事、全ての場所をよく知ってるなんて事が出来る訳が無いでしょう(笑)
1回でもその国に行ったら専門家顔が出来るのが日本の旅行業界です。
特に余り人がいない国に関しては。

話しがそれました。

マラさんは今までは事務所のGM(ジェネラルマネー-ジャー)として
頑張って旅行手配をやって貰っていましたが
営業が出来ない男性スタッフに渇を入れるためにも
その頭脳明晰さを買われて営業もやって貰う事にしました。


3名とも悪天候のポンカン山頂上(3,630m)に無事、到着

太郎の会社は雪山へのトレッキングが売りの会社です。
雪山と言ってもピッケルなどの装備が必要でない場所に限られます。
太郎の会社のガイドは本格的な雪山登山の技術はありません。

本人が1人では嫌だと言うので結局、事務所の女性スタッフ全員
(といっても3名ですが)でポンカン山(3,635m)に水掛祭り後に
行く事になりました。

水掛祭り後だと雨も降ります。
雨が降ればヒルもでます。

マラさんは山に行く事よりもヒルやサンドフライが出る場所に行く事が
嫌だと訴えていました。

優しい男性ガイド達は水掛祭り後に雨が降ることは何一つ言わず
皆で「大したことはないよ」と
口をそろえて笑って女性スタッフ一同を送り出しました。

同行するガイドは中国系ミャンマー人のソーモ-。
料理の腕は確かですがガイドライセンスを3回受験して3回とも落ちてると言う
非常に珍しい男です。

かなり笑える雪山研修になったようです

詳しくは次回から

太郎